THINKING MEGANE

2019年11月1日

健康診断

午前中、健康診断。 午後はベイズ推定関連の基礎知識をつけていた。 バリウムは健康診断の後も終日大変なのであまり生産性は高くなかったかもしれない。 来年は胃カメラ、鼻からでやってみるかなあ。

喩えと例え

自分の場合、ベイズ推定なり数式を含む新しい概念を獲得するには身の丈にあった入門書を複数こなすことで、違った角度から見比べてその概念を掴んでいく。 ただ、入門書は結構当たり外れがあるのが悩ましい。

良い本を見つけるため最近は、説明の「喩え」よりも「例え(ば)」を重視している。 手元の辞書によると「喩え」は「たとえること。たとえとして引かれた事柄」とあり、「例えば」は「前文に述べた主旨を客観的に証明するに足る例をあげることを表す。」とある。 学びたい概念を「喩え」る入門書は、読者の知る身近な事柄でこれを説明する。 一方、「例えば」の入門書は、その概念の構成要素やそれらが成立する仕組みを裏付ける例を通して理解を助ける。

「喩え」に頼りすぎてしまってると感じた本の読後は、分かったような分からないような感じが多い。 対して、簡潔な「例えば」が十分な量で用意されていた本は、なるほどそういう理由・仕組みだったのかと理解が深まったと感じる。 この辺を区分できるようになって、ハズレはつかまなくなったかなあと思う。 もちろん、適切な「喩え」が理解を助けることもあるのであくまでも重視する方という意味合いで。

ところで、簡潔に概念を説明できる「例えば」を作るためにはその概念に対する深い理解が必要である。 論文であっても手法であっても、ある概念を相手に説明する際に「喩え」が出るか、複雑な「例えば」が出るか、簡潔な「例えば」を出せるかで自分の理解を問うていきたい。

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